唐突ですが、お誘いがあったのでデハ601保存会とデハ1052とをまとめて
〝湘南の赤い電車保存会〟という呼称を新たに作ったうえで日本鉄道保存協会に加入しました。そして年1回の総会が10/2〜3の2日間行われましたので筆者が参加してまいりました。
※2021年に別名義参加した時の記録はこちら→https://hamachi-dori.blogspot.com/2021/12/rpjg.html
今年の会場は清瀬市。同市がクラウドファンディングで修復し、同市の中央公園に保存した「夢空間」の見学から。
ダイニングカー オシ25-901
ラウンジカー オハフ25-901
当日は貸切営業として、車内での食事も先着でできるとのことでしたが、残念ながら思った以上の人気で既に締め切られていたため食事も車内見学も叶いませんでした。
ピカピカに修復された車両は眼福でした。
そうはいっても雨の中その営業中の食堂車を眺めながらコンビニのサンドイッチを頬張るのは何の罰ゲームでしょう…
午後からは清瀬駅前のホールに場所を移しての総会。
まずは花上顧問(ご存知東武博物館名誉館長)から「今年は雨続きで保存活動には不利だったが参加の皆さんの会は活動大丈夫だったでしょうか? 夢空間は現役時代乗る機会ごなかったので保存車を体験できて嬉しい」といった旨の挨拶からスタート。
まず原田 清瀬市長から「鉄道を未来に残す活動をされている参加者に敬意を表する。クラファンで多くの寄付をいただいた夢空間を清瀬の文化財として守って行きたい。」との挨拶がありました。
↑筆者注:保存を決断したのは前市長の時でしたが、交代後も継続されるようです
選挙中は事業反対を訴えていたと小耳に挟みましたが一安心
活動報告のうち会計報告は割愛しますが、協会の一番の課題である山田コレクション(←経緯の説明が面倒なのでWikipediaを参照下さい)所有問題については「(加盟団体の)横浜ヘリテイジに引き継がれた。同団体が北海道の炭鉱SLを引き受けることは、苦しいながらも京浜工業地帯の産業を支えたとして間接的に地域に関係があるという点が落とし所となった」という経過報告でした。
続いて清瀬市シティプロモーション担当部長からの〝夢空間の保存・活用〟と題した報告。
- ゆかりの薄い夢空間を清瀬市で引き取ることには反対意見もあったが、後のカシオペアや四季島へ影響を与えた存在でもあるので意義はある。縁はこれから作り上げる
- ららぽーと新三郷での保存状況について三井不動産に話を聞いているうちに完全修復が難しいので引き取らないかと話を振られた。陸送の際は撮り鉄の多さに驚いた
- 移送後車体表面のパテ剥離→再塗装→内装を剥がして整備交換した。コーティングのおかげでまだ洗車も不要
- 調理器具は新調。自動演奏ピアノのソフトは3.5インチフロッピーディスクでそれも作り直した
- 料理は現役当時のシェフに監修してもらい、レシピも教えてもらった。食器も当時と同等のものを揃えた
- 車両の空調も活かし、電源供給も車両のジャンパ線を通すなど本来の車両の機能を復活させた
- これらの取り組みで開業した夢空間は「走らない動態保存」と好評を得ている
さらに清瀬市での夢空間保存の外部委員も務めた高嶋修一 一橋大学教授による「自治体による歴史的鉄道遺産の保存・活用について」と題した基調講演
- 夢空間は地元との縁は薄いが、これから築き上げればよい
- 鉄道車両の保存は、ららぽーとから清瀬のように代替わりできるのが強みだ
- 補修の記録を取ることと、保存する意義を発信する方針で取り組んだ
- 修復プランを聞いて清瀬市の本気度に驚いた
- 経費を売り上げで賄い続けることがそのまま存在意義になるので、ぜひ料理を食べに来てほしい(保存あっての活用!)
その後「歴史的鉄道遺産の保存・活用と地域活性化」と題したシンポジウムがあり、遠別町(丸瀬布21号蒸機動態保存)、新津市(新津鉄道資料館)等からの活動報告が続きましたがだいぶ長くなってしまいましたので割愛します。どうかご容赦ください。
また会報の各保存団体の報告に目を通したところ、旧加悦SL広場の保存車両は27両すべて引取り先が内定した点。JR西日本で保存されているドクターイエローT3編成(0系タイプ)7号車922-26号車とサロンカーなにわ1号車スロフ14 703を登録鉄道文化財に指定したという点が目新しいところです。
翌日は西武鉄道㈱の特別の計らいで横瀬車両基地に保管されている電気機関車群の見学会。
ただしSNS、ブログ等へのアップは禁止とのことですので筆者が1994年の一般公開時に撮った写真で代用します。
この頃あった建屋は倒壊のため取り壊され、普段はブルーシートで養生されています。
当日確認できたのは、カバーが外されていたのがD16とE854、E31、E43、E52(もと国鉄ED12)、E61(同ED11)、それにぶどう色の国鉄ED10 2に復元された西武E71
それ以外の車両についてはカバー掛け状態ながら存在が確認できました。
カバーが外されていた車両については年月が経ったので当然写真より痛みは進んでいますが、まだしっかりとした状態で安堵しました。
西武鉄道としては今後についてはまだ未定とのこと。
また新101系の赤電色クハだけが解体途中の状態でした(車内から撮影)
今回の総会はおおむねこの様な内容でした(文責ハマちどり)
散会後には個人的に別の車も見に行ったのですが、それはまた別ブログの方で。。。
中でも清瀬市の夢空間修復の徹底ぶりにはただただ驚嘆するばかりでした。
ご覧の皆さまにはぜひ清瀬市の夢空間に対する取り組みについて、同市のWebページだけでも閲覧いただいてその本気度を読み取ってください。
そして可能でしたらそのレストランに足を運んでみて下さい。
私も機会を作って今度こそ堪能したい…
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