2018年8月25日土曜日

【東急→江ノ電】宮の坂の601号車

今回は逗子のと同じ601を名乗る世田谷区宮坂(みやのさか)区民センターの保存車(元東急デハ80形→江ノ電600形)です。

劣化対策として今年に入ってからふるさと納税(ガバメント クラウド ファンディング)を財源とした修復が開始され、その完成記念式典が本日執り行われました。
ワタシもみどりの世田谷線には通学で世話になった縁もあって個人的に一口乗ったので、式典に参加する権利を行使しました。
式典前
参列者が一筆を入れると聞いていましたが、どうやら車体表記を入れて修復完了という事の様です。
EER=江ノ電の表記はそのままですね(^^;)

式典が始まりまして、
こちらの保坂 展人 世田谷区長や区民センター運営協議会会長、東急電鉄の沿線企画課課長が順番に祝辞。さらに区の地域振興課課長から経緯の説明がありました。

それぞれ、
  • ふるさと納税で目標500万円のところ総額561万8,000円集まった。余剰金は次の馬事公苑の整備・振興にあてたい。
  • 世田谷線は来年50周年。この車を観光資源として活用したい
  • この601号車がこの地に保存されたのは地域のアイデア
  • 関西の会社(←たぶん“関西”と頭に付く大手塗料メーカー)から取り寄せた
  • 世田谷線の招き猫電車はあと1か月ほどで終了
  • 世田谷線活性化イベントで臨時列車の運行予定がある

といった内容のお話でした。

世田谷小学校PTAの方と寄附者の代表者が前に出て、、、

白い塗料で表記を入れていきます。

塗り終わったところで車内開放スタート

熱心に見入る参加の皆さま

車内には懐かしの写真や芳名表が飾られています。

運転台
自由に入れるのでここでもお子さまに大人気でした。

窓は木枠
世田谷線のデハ70・80は末期はアルミサッシに塗装(車内側は木目プリント)されていましたがこの車は木のままです。

モケットと袖仕切り
デハ80形特有の木の仕切りは塗りつぶし(世田谷線は最期までニス塗り)


↑落ち着いてから撮影した車内

この幌のない連結面窓から連結器の動きを見ているのが結構好きでした。

ドアは軽く動きました。

その内側に残っていた江ノ電時代のドアステッカー

江ノ電でHゴム支持化された戸袋窓

横向きの側灯

見やすい側にお尻を向けているのが以前から残念な点でしたが、さすがに方転や運転台の復原まではされませんでした。ちょっぴり期待していたんですが(;^ω^)

連結面側のおでこをよく見るとヘッドライトの跡が…

説明板はたぶん新調されたもの。

塗って3~40分ほどで塗料が乾き、マスキングがはがされました。

ということで改めて全景を撮影
運転台側からでも広角レンズならなんとか撮れます。
いやぁ美しくなりました。緑色時代の世田谷線の現存車を思い起こさせる貴重な存在ですので、末永く維持していただきたいものですネ。

おまけに目の前を走る世田谷線
スピーチでも触れられた招き猫電車

と、玉電ラッピング
「今度は何色が来るかな?」と近くにいた子どもさんが面白がっていました。

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